北の漁場
北海道の左上、
留萌の秋は鮭達が生まれた故郷に
戻ってくるシーズン。
鮭の別名?!秋味・アキアジとも
地元の私たちは言います。
秋を感じる地元の恵みが沢山ある中でも、
海の街で育った私たちにとって、
アキアジはやっぱり
ソウルフードなのだろうと思います。
鮭が帰ってきたと言っては、
命がけで遡上する川へ向かい、
全身の力を振り絞って川上へと上る鮭を
じっと眺めては、
ココロの中で「頑張れ!頑張れ!」と
声をかけ続けたりしてしまいます。
そう。
してしまうのです。
声に出せば、恥ずかしいので、
ココロの中で…。
その一方で、
初物と喜んでは
魚屋やスーパーで切り身よりも
1本まんまの鮭を買ってきては、
その大きな魚体と格闘し、
頭、身、アラ、白子や生筋子を
余すところなく味わうのも秋の楽しみ。
9月半ば、
気温も一桁に下がるほどの寒さの中、
鮭定置網の網起こし(鮭漁)に向かう
一隻の船を礼受漁港から見送りました。
出漁は午前4時30分、
日の出前のことです。
作業灯に照らされる漁師さん達を
港で見送り、港で待つこと1時間半後、
定置網漁から漁船が戻ってきました。
港に接岸したとたん、
船の周りにはカモメ達がおこぼれ狙い。
そんな中、
タモと呼ばれる電動の大きな網で
船底の水槽から
キラキラと光る魚体が無数に!
水揚げされた鮭は、
メス、オス、キズ、ブナの
4種類に素早く選別されて、
市場へと出荷されていきます。
気がつけば、
時計は午前6時30分を指しています。
出港から帰港、出荷まで約2時間あまり。
それはもう見事な漁師の連携プレー。
秋の風物詩なんて悠長に構えていては
漁師にも鮭にも失礼でした。
やっぱり、
北の漁場は男の仕事場でした。
北海道の西海岸 鬼鹿の浜が真っ白に染まる
“群来”です
足元数cmの所まで ニシンが!
群来の動画はこちらから↓
群来:魚が産卵のために沿岸に大群で来る
こと。特に鰊についていう。
季節の巡りは早いですね。
北海道の左上は晩秋?!初冬?!
あっという間に初雪の季節になります。
人々の暮らしぶりも着々と冬仕様に。
自家用車のタイヤも冬用のスタッドレスタイヤに取り替える季節です。
冬が来る前、自然界はダイナミックで神秘的な風景を私たちにもたらしてくれます。
故郷の川に帰ってくる鮭の遡上と雲海の動画が届きましたので、ご覧ください!
鮭の遡上
雲海
秋も深まってきましたね。
北海道の左上、るもい地域の多くの家庭では
秋の風物詩ともいえる「いくらの醤油漬け」づくりの
ピークを迎えています!
大きな鮭ですね。
手前がメス!奥がオス!
この鮭は釣った鮭だそうです。
この季節は鮭釣りも最盛期。
多くの太公望達が沿岸で競いあっています。
メスの鮭を裁くと…大きな粒に成熟した生筋子。
これを塩水やぬるま湯で綺麗にしながらほぐします。
血わたも全て取り除くと…こんなに綺麗な色のいくら!
これから醤油に漬け込みます。
醤油に漬け込んで一晩。
炊きたてのご飯にたっぷりといくらをかけて「いくらご飯」。
秋のるもいの一番のご馳走です。
地元の寿司店や飲食店でもこの時期は「いくら丼」がイチオシメニュー!
るもいエリアにお越しの際には、是非ともご賞味ください。
今年のるもいエリアは雪も少なく、真冬のドライブも意外に安全。例年の冬なら圧雪アイスバーンの路面も、今年はアスファルトが出ているところが多くて、走りやすい。でも、安全運転で、片道2時間の冬道ドライブを楽しみました!
北海道の左上、オロロンラインの道の駅は現在、北は天塩町から南は小平町まで6箇所あります。北から順にご紹介します。
道の駅てしおは国道沿いにあって、わかりやすい!
特産の天然しじみたっぷりのラーメンも美味しいよ。
遠別町にある道の駅富士見は4月のリニューアルオープンに向けて準備中です。春になったら是非お立ち寄りくださいね。24時間トイレは使えます!
初山別村の道の駅には、すぐそばに温泉(岬の湯)があり、日帰り入浴も楽しめます。
羽幌町の道の駅で新たな特産品を発見!羽幌町のキャラクターオロ坊が焼印された今川焼きがありました。こしあん、カスタードクリームの2種類。焼きが間に合わないくらい、どんどんお客さんが買い求めて…。私も一個ご相伴。美味しかった!
苫前町の道の駅は温泉併設!苫前漁港を見下ろす露天風呂が最高です。
ドライブ途中にぜひ!おすすめです。
最後の道の駅は小平町です。鰊番屋を思わせる木造が印象的。
小平町は漁業と農業のマチ!農家さんが作るキャラメルが美味しそう!海産物も豊富に取り揃えていて、選びきれない!
暴風雪のイメージがあるオロロンラインですが、今年は雪も少なく割と穏やか。
冬も楽しめるオロロンラインの道の駅を安全運転で巡ってみてね。
2020年1月9日、10日の早朝。
北海道の左上、留萌地域沿岸では、神秘の自然現象「けあらし」が発生しました。
「けあらし」」漢字にすると「気嵐」。
まあ、まずは、見て感じてください!
どうでしょ?
海から真っ白な蒸気が立ち上ってるんですよね。海が沸騰してるわけではないです。湯気のように見えるのは、海水温と外気温の差が生んだ霧なんです。
当然、気温は氷点下、寒いです。温度計は、氷点下11度を示してました(寒)
朝、起きたらいつもより寒い。カーテンを開けると外は晴天、雪は降っていない!これは絶好の「けあらし日和」。スマホ片手に、車走らせ、港や黄金岬などを巡ってみたのが、この素人写真(笑)
とにかく、寒い。手袋脱いでスマホ構えるだけでも手が凍える。
でも、こんな体験なかなかできないんですよ。
けあらしが出るのは、シーズン中でも数回程度なので、今だけ、ここだけでしか見られない「けあらし体験」です。
ちなみに「けあらしハンター」の異名を持つ地元アマチュア写真家の渡辺一夫さんが撮影すると…まさに絶景!
けあらしに興味を持ったあなたへ
【小耳情報 その1】地元のコミュニティ放送局では、けあらしが翌日出そうな時に「けあらし予想」コーナーがあります。(エフエムもえる 76.9Mhz)インターネットでも聴けるので、要チェック!
http://www.moeru.fm/simulradio.html
【小耳情報 その2】NPO法人留萌観光協会のライブカメラでは、毎日、留萌の海を見ることができます。凪た海、世界三大波濤の一つとも言われるほどの荒れる波、神秘の絶景「けあらし」を見ることができる….かも!こちらもチェックしてみてね。
http://rumoi-rasisa.jp/yuuhicamera.html
【小耳情報 その3】ブログで紹介した渡辺一夫さんとけあらしハンティングしてみませんか?冬の体験プログラムとしてけあらし撮影ができますよ!
留萌観光連盟のウェブサイトからアクセス!
http://rumoifan.net/taiken/p_02/40ru_fuyunoumisatuei.html
今だけ、ここだけ、あなただけ。
北海道の左上でお待ちしています!