齊藤さんが届ける、天売島の好きなところ
羽幌町から高速船で1時間ほど、
天売島の海をバックにお話してくれた齊藤暢さん。
彼が代表を務める「一般社団法人 おらが島活性化会議」では、
天売島で、シーカヤックをはじめとする自然体験や、
イベントに出向いて島をPRする活動を行っています。
7月の半ばに旅した際、
天売島のアクティビティと言えばこの人!と思いご連絡させていただきました。
シーカヤックをしたかったのだけれど、当日海のうねりが激しく断念…
すると齊藤さんが、島をぐるっと案内して、
オロロン鳥など貴重な海鳥観察の後、焚火でウニまで焼いてくれたのでした。
天売島で生まれ、
天売島で暮らす齊藤さん。
本業の傍ら、島のPRに励みます。
陽があるうちにお仕事を終えた時には、
仲間で連絡をとって、食材を持ち寄って、
海辺で焚火を起こして、
日本海に静かに落ちる陽を見ながら乾杯するのだとか。
「帰るころには、街灯のない真っ暗な島の道を、
みんなフラフラだよ」
そう言って笑う齊藤さんは、本当に幸せそう。
「そういう、島では何気ないことだけど自分たちが好きでやっていることを、
訪れる人たちにも提供したいと思ったんだよね」
「島時間を楽しんで」
そう言って帰っていった齊藤さんの後ろ姿は、真っ青な空より、きらめく日本海より、眩しく感じられたのでした。