ありがとう2021年!

留萌港のけあらし
気象状況により表情はまったく異なる
厳寒の朝の絶景

行く年を惜しみながら
新しい年に想いを馳せるこの頃、
いかがお過ごしでしょう。
ここ北海道の左上では、
とんでもない雪と風にヘトヘト…
なんと、積雪量は平年比2.7倍!
年末年始は穏やかに過ごしたいものです…。

さて、ひどい気象状況に見舞われる
るもい地域にも、
この時期だからこそ見られる
絶景があります。
「けあらし」です。

海水と外気の温度差から、
冬の海に現れる蒸気霧「けあらし」。
自然現象ゆえ、
出現が約束されるものではありません。
だからこそ、
早朝の息も凍るような冬の海で
立ち登る霧を見つけたときの感動は
言葉になりません。

留萌市のコミュニティ放送局
エフエムもえるでは、
翌日のけあらし発生を予想して
お伝えしています。
【エフエムもえる 769Mhz】
新年最初のけあらし出現は
いつになるのか…
なんと2021年はすでに
7回以上の出現を記録。
新しい年の楽しみにしながら、
皆様におかれましても
良い年をお迎えください!
2021年も、北海道の左上に注目いただき
ありがとうございました!

留萌市・海のふるさと館に作られたフォトスポット!
夕陽の絶景と一緒にパシャリ!
日本海が荒れだして、冬の訪れを感じます…

日に日に気温が下がってきました。
明日の朝には、
るもい地域の寒い朝の風物詩
けあらしがでるとか!?
冬を迎えるにあたって、
留萌市内の観光施設も
冬季休館にはいっています。

夕陽の絶景名所・海のふるさと館は今年、
10月31日まで開館。
留萌の貴重な資料が収められているほか、
海沿いの高台に位置するので、
日本海に沈む夕陽がのぞめます。
館内にはフォトスポットも!
本ブログに寄稿してくれている
地域おこし協力隊・ななちゃんが
アクリル板で製作した、
留萌の夕陽をアピールしながら
写真を撮ることができる
フォトボードです!

だんだんと波が高まり、
曇りが多くなってきた空…
冬が来る前に、
日本海の絶好の夕陽を
ばっちり写真に収めたい!
冬季休館前のラストチャンスに、
留萌市、海のふるさと館へ
お越しください。

海のふるさと館
留萌の自然、歴史、文化に関わる資料が展示されています。日本海に面した高台に位置するので、絶景スポットとしても、留萌に来たらまずは訪れたい施設です!
住所:留萌市大町2丁目3−1
問合:留萌観光協会 0164−43-6817
留萌市海のふるさと館
1、礼受漁港を母港とする第12祐盛丸
2、出漁準備は夜が明ける前の静けさの中で
3、作業灯を煌々と輝かせて漁場へ向かいます
4、今日も大漁かな?
5、かもめ達が船から離れない
6、大きな電動のタモで鮭を船艙から水揚げ

北海道の左上、
留萌の秋は鮭達が生まれた故郷に
戻ってくるシーズン。

鮭の別名?!秋味・アキアジとも
地元の私たちは言います。
秋を感じる地元の恵みが沢山ある中でも、
海の街で育った私たちにとって、
アキアジはやっぱり
ソウルフードなのだろうと思います。

鮭が帰ってきたと言っては、
命がけで遡上する川へ向かい、
全身の力を振り絞って川上へと上る鮭を
じっと眺めては、
ココロの中で「頑張れ!頑張れ!」と
声をかけ続けたりしてしまいます。

そう。
してしまうのです。
声に出せば、恥ずかしいので、
ココロの中で…。

その一方で、
初物と喜んでは
魚屋やスーパーで切り身よりも
1本まんまの鮭を買ってきては、
その大きな魚体と格闘し、
頭、身、アラ、白子や生筋子を
余すところなく味わうのも秋の楽しみ。

9月半ば、
気温も一桁に下がるほどの寒さの中、
鮭定置網の網起こし(鮭漁)に向かう
一隻の船を礼受漁港から見送りました。
出漁は午前4時30分、
日の出前のことです。
作業灯に照らされる漁師さん達を
港で見送り、港で待つこと1時間半後、
定置網漁から漁船が戻ってきました。
港に接岸したとたん、
船の周りにはカモメ達がおこぼれ狙い。
そんな中、
タモと呼ばれる電動の大きな網で
船底の水槽から
キラキラと光る魚体が無数に!

水揚げされた鮭は、
メス、オス、キズ、ブナの
4種類に素早く選別されて、
市場へと出荷されていきます。

気がつけば、
時計は午前6時30分を指しています。
出港から帰港、出荷まで約2時間あまり。
それはもう見事な漁師の連携プレー。

秋の風物詩なんて悠長に構えていては
漁師にも鮭にも失礼でした。

やっぱり、
北の漁場は男の仕事場でした。

網外し作業(撮影:渡辺一夫氏)
数の子が散る産卵期の鰊(撮影:渡辺一夫氏)
現代の鰊漁(撮影:渡辺一夫氏)
鰊の産卵により海が白く染まる「群来」(令和元年4月、小平町_撮影:渡辺一夫氏)
留萌市、3月の海(撮影:渡辺一夫氏)

魚屋さんに、ニシンが並ぶようになりました。
春が旬のニシンは、
「春告魚」といわれます。

るもい地域にも
ニシンで栄えた歴史があります。
いまも浜辺に暮らす
おじいちゃんを尋ねました。

3月半ばには
青森を中心とした東北地方から
漁夫たちが出稼ぎにきて、
長く厳しい冬の静けさが嘘のように
浜が賑わいます。

ニシンがあがれば近隣住民はもちろん、
お寺からも学校からも人がきて
漁に加わります。
ニシンを運んだり加工したりする浜仕事は、
この地域に暮らすすべての人にとって
大切な収入源でした。

お寺には檀家さんが持ち寄ったニシンが
ずらりと日干しされ、
学校の先生はニシン漁で得たお金を
スーツ代にあてたとか。
学校は休校になり、
大人たちがみんな浜に出てしまうので、
子どもたちは自分より下の子の面倒を
見ていたそうです。

大正から昭和にかけてのおはなしです。
それほど昔のことではないはずなのに、
わたしたちには、
昔話のように聞こえます。
それほど、現代のるもい地域は、
当時の面影が薄いのでしょう。

かつてニシン漁に沸いた、るもい地域。
現在は、
港から出る漁船がニシンを運んできますが
最盛期の漁獲量にはかないません。
来週には、
岸壁にもニシンを狙う釣り人の姿が
見られるでしょう。

るもい地域はこれから、
ニシンの季節を迎えます。

まっすぐ立っているのもやっとです…
撮影:渡辺一夫氏
撮影:渡辺一夫氏
嵐のあと

「きょうのテレビ見て!」

カフェのマスターが言いました。
北海道の左上では、
テレビ出演なんて日常茶飯事。
地元民のうけるインタビューが
ニュースで取りあげられるのです。
話題はもっぱら、冬の荒天について。

「数年に1度の猛吹雪」といわれた今週は
最大瞬間風速30mを記録しました。
風速20mで
立っていられないほどと言われています。
風速30mなら、時速に換算すれば108km。
車の場合、時速100kmで追突すると、
ビル10階から落下する衝撃と同じとか。

札幌の年間平均風速は3.6mに対して、
留萌の年間平均風速は5m。
北海道の左上は、
風の強さに定評があります。

「いつもどおり雪かきしてたらさ」

マスターが、
取材されたときのことを話します。
札幌の記者が、暴風雪の中、
髪を振り乱しカメラを守りながら
レポートするところに出くわした、
いつもどおり雪かきする地元民…

試される大地、北海道
人を逞しくする、北海道の左上
この地に生きる人の強さに、
笑いがこぼれました。

商店街の風景
商店街の風景
商店街の風景
海のふるさと館から見た日本海
立派な海の幸
神居岩公園からの山景色
留萌市内の商店街ではこんなイベントも

初めて留萌に来た日を思い出してみる。

2020年7月12日、私は地元の埼玉県を離れ、
北海道留萌市へ移住してきました。

その日は、ありがたいことに快晴。
からっとした天気と澄んだ空気が、
とても心地よかったのを覚えています。
名物の夕陽が沈む時間を楽しみに、
市内を巡回することにしました。

市内をドライブすると、昔からありそうな
商店を発見。
よく見ると、そういった個人店や地元の会社が
多く立ち並んでいます。
その景観に、住んだことはないのに
どこか懐かしさを感じました。

「地元企業でほとんど成り立っている」街は
私にとって興味深いものです。

都市部でよく見るチェーン店は、
留萌ではほとんど見かけません。
しかし、それが良いなと思いました。
比較的都会で生まれ育った私は、
似たようなお店が無機質に立ち並び、
モノが溢れる街にあまり魅力を感じません。
むしろ、そういった街に少し疲れていました
から。

さらに、海、山、川といった自然がある。
市内から自然を堪能できるのもまた、
私にとって魅力的です。

「都会に疲れた人」。
そういう人にとっては、留萌は
「心身ともにリフレッシュできるまち」
だと思います。

海や山に囲まれ、のんびりとした街並み。
こういった留萌の特徴を大事にしながら
「まちおこし」の活動をしていきたい、
と心に誓った日でした。

 

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