北の漁場

1、礼受漁港を母港とする第12祐盛丸
2、出漁準備は夜が明ける前の静けさの中で
3、作業灯を煌々と輝かせて漁場へ向かいます
4、今日も大漁かな?
5、かもめ達が船から離れない
6、大きな電動のタモで鮭を船艙から水揚げ

北海道の左上、
留萌の秋は鮭達が生まれた故郷に
戻ってくるシーズン。

鮭の別名?!秋味・アキアジとも
地元の私たちは言います。
秋を感じる地元の恵みが沢山ある中でも、
海の街で育った私たちにとって、
アキアジはやっぱり
ソウルフードなのだろうと思います。

鮭が帰ってきたと言っては、
命がけで遡上する川へ向かい、
全身の力を振り絞って川上へと上る鮭を
じっと眺めては、
ココロの中で「頑張れ!頑張れ!」と
声をかけ続けたりしてしまいます。

そう。
してしまうのです。
声に出せば、恥ずかしいので、
ココロの中で…。

その一方で、
初物と喜んでは
魚屋やスーパーで切り身よりも
1本まんまの鮭を買ってきては、
その大きな魚体と格闘し、
頭、身、アラ、白子や生筋子を
余すところなく味わうのも秋の楽しみ。

9月半ば、
気温も一桁に下がるほどの寒さの中、
鮭定置網の網起こし(鮭漁)に向かう
一隻の船を礼受漁港から見送りました。
出漁は午前4時30分、
日の出前のことです。
作業灯に照らされる漁師さん達を
港で見送り、港で待つこと1時間半後、
定置網漁から漁船が戻ってきました。
港に接岸したとたん、
船の周りにはカモメ達がおこぼれ狙い。
そんな中、
タモと呼ばれる電動の大きな網で
船底の水槽から
キラキラと光る魚体が無数に!

水揚げされた鮭は、
メス、オス、キズ、ブナの
4種類に素早く選別されて、
市場へと出荷されていきます。

気がつけば、
時計は午前6時30分を指しています。
出港から帰港、出荷まで約2時間あまり。
それはもう見事な漁師の連携プレー。

秋の風物詩なんて悠長に構えていては
漁師にも鮭にも失礼でした。

やっぱり、
北の漁場は男の仕事場でした。

季節の巡りは早いですね。
北海道の左上は晩秋?!初冬?!
あっという間に初雪の季節になります。
人々の暮らしぶりも着々と冬仕様に。
自家用車のタイヤも冬用のスタッドレスタイヤに取り替える季節です。

冬が来る前、自然界はダイナミックで神秘的な風景を私たちにもたらしてくれます。
故郷の川に帰ってくる鮭の遡上と雲海の動画が届きましたので、ご覧ください!

鮭の遡上

雲海

秋も深まってきましたね。
北海道の左上、るもい地域の多くの家庭では
秋の風物詩ともいえる「いくらの醤油漬け」づくりの
ピークを迎えています!

大きな鮭ですね。
手前がメス!奥がオス!
この鮭は釣った鮭だそうです。
この季節は鮭釣りも最盛期。
多くの太公望達が沿岸で競いあっています。

メスの鮭を裁くと…大きな粒に成熟した生筋子。
これを塩水やぬるま湯で綺麗にしながらほぐします。

血わたも全て取り除くと…こんなに綺麗な色のいくら!
これから醤油に漬け込みます。

醤油に漬け込んで一晩。
炊きたてのご飯にたっぷりといくらをかけて「いくらご飯」。
秋のるもいの一番のご馳走です。
地元の寿司店や飲食店でもこの時期は「いくら丼」がイチオシメニュー!
るもいエリアにお越しの際には、是非ともご賞味ください。

るもい地域にも、いよいよこの時期がやってきました…

秋サケ漁、解禁!!!

まだまだ沖合を回遊するサケ。
漁港では、漁師さんがとるサケがばたばたと音をあげています。
もう少しすれば、海岸で波間を踊る様子や、
川を遡上する力強い姿が見られるように。

毎年この時期になると、カメラ片手に、
川へ漁港へサケを追うアマチュアカメラマン、渡辺一夫さんのお話では、
昨年は9月17日にはじめての遡上が見られたそう。
今年の、川一番乗りは…!?
渡辺さんのしらせを楽しみに、秋の味覚に想いを馳せるのでした。

撮影:渡辺一夫

朝晩の気温が下がるようになってきました。
日中、暑い暑いとうちわ片手でも、
陽が暮れてから外に出ると、半そででは心許ないくらい。
空も、すっかり秋色です。

実りの秋、最北の果樹地帯も甘い香りにつつまれます。
サクランボで始まった増毛町の果樹シーズンは、
旬をうつしつつあります。

8月、早生のリンゴがとれました。
綺麗な赤に色づいた実は、甘酸っぱい若い香りがします。

いまはプラムが美味しい季節。
もう少しすると、ブドウ、ナシ、リンゴが市場にではじめます。
実りの季節、秋の味覚を楽しみに虫の声をきいています。

【増毛 りんご回廊 -Mashike Apple Corridor-】
7月のサクランボに始まり、8月にはプラム、すいみつ、
秋にはブドウ、洋ナシ、リンゴなどがたわわに実る増毛町。
「りんご回廊」ではその名のとおり、果樹農家さんが軒を連ね、
季節それぞれに旬の果樹が実ります。
果物狩り体験のできる農家さんもあるので、見て、体験して、
食べて、買って、最北の果樹地帯を満喫してください。
住所:増毛町南畠中町9丁目から道道546号
りんご回廊入口

秋晴れのるもい地域、北部をぐるっと一周しました!
留萌市から、るもい地域の北端・天塩町までは2時間ほど…
なかなか気軽に行くことのできる距離ではありません…

利尻富士を間近に、牛が見えはじめたら天塩町!

8月下旬、天塩町の道の駅では、特産品を集めたショップがオープン!
農産品から水産加工品、スイーツに軽食まで、
天塩町の美味しいものがそろいます!
この日、町内でここだけ!天塩のシジミを発見!
天塩生まれ・天塩育ちの完全天塩町産シジミ…
地元でもなかなか味わえない希少な特産品は、
かつて「蝦夷の三絶」と言われ、
アサリに見間違えるほど大きな貝に、
旨味あふれる、ふっくらプリプリの身が堪りません…
まさかここで出会えるなんて…感動。

もちろん、その場で食べられるテイクアウトメニューも充実!
パンやアイスクリームのほか、
町内のこだわり牧場・宇野牧場のミルクを使ったカフェオレ、最高…
コーヒーの深い味わいに負けない、ミルクの旨み。
昨今、コンビニコーヒーは侮れませんが、
コンビニに立ち寄るくらいなら!ぜひ天塩の道の駅へ!

さて、遠別町まで下り、お昼ごはん。
9月から移転オープンした【コメドコロ】へ。
町内の【遠別農業高校】で生産されたもち粉をつかった
「モチコチキン」の油淋鶏!
サクサクチキンはふっくらジューシー、
ごはんが進む進む…でもご心配なく!ごはんは大満足の盛り!

遠別町の道の駅は、現在リニューアル作業中。
ガラス張りでおしゃれな外観が仕上がっていました。
来年4月にオープン予定!楽しみ!

さて、デザートには初山別村の【レストラン北極星】で
ハスカップソフトクリームを。
美しい薄紅色のソフトクリームは、まるでシャーベットのようにスッキリ。
ハスカップの甘さがサッパリと喉を潤します。
村内で栽培されたハスカップをつかった手作りソフトクリーム!
ぜひ、みさき台公園の絶景とともにいただきたい逸品です。

初山別村のとある無人直売所…大好きなお店です。
野菜ひとつひとつに手作りポップ。
お料理の際のワンポイントなどが書かれていて、
それがまたお母さんの残してくれたメモのようで、
立ち寄っては、ほっこりあたたかい気持ちになります。

さて、ここまでくれば、るもい地域縦断旅も半分。
羽幌町の入口と出口では、
見上げるほどのオロロン鳥がお出迎え。
海鳥の楽園・天売島は世界的にも希少な海鳥の繁殖地となっています。
詳しくはこちらの記事へ→留萌体験記① 初夏の海鳥リポート

苫前町では彼に出会って、思わず車を停めてパシャリ。
彼がどこにいるか、ご存知ですか?
国道から苫前郷土資料館にのびる【古代ロマンロード】が目印です。

小平町の道の駅で休憩…
実は【オロロンまっぷ散歩道シリーズ ~スタンプラリーVer~】の
スタンプ設置任務遂行のための旅でした!
大人気のオロロンまっぷとスタンプラリーが合体!
抽選で、るもい地域の特産品が当たる!
事務局スタッフがオロロンラインを北上し、
一カ所一カ所、設置してまいりました…
ぜひ、まっぷを片手に、るもい地域を巡ってスタンプゲット!
今回ご紹介したおすすめスポットもお立ち寄りください!

オロロンまっぷスタンプラリー、ダウンロードもできます